Scrapboxが便利すぎてはてなブログを全然更新しなくなった
ここ1年以上、はてなブログに記事を書いていなかったのは、Scrapboxに記事を書くようになったためです。
端的に言うと、ブログのサブタイトルである「日常の問題を解決したときにつけるログ」として使うにはブログよりもScrapboxの方が根本的に優れていると感じるために、書かなくなってしまったのです。なお、はてなブログ時代と比べてアウトプットの量自体は文章量ベースで10倍は軽く超えていると思います。
そこで今回は、Scrapboxを紹介したいと思います。
Scrapboxとは?
Scrapboxを今の言葉で表現するなら、Wikiです。詳細は後述のリンク先を読んでいただきたいです。 こういう点がいいです
私はScrapboxによって議論の品質が高まると信じています。 Markdownが使えなかったりする慣れの苦労を乗り越えて1年半程度利用しました。その間に書いたページ数は3000-4000件ぐらいです。
使うコツ
ページ数が100ページを超えるまでつかってみる
Scrapboxは知識が貯まるほど快適になるので、ある程度つかい続けないと便利さがわかりません(100ページ程度はできた後に便利さが実感できてきます) いろいろな単語(名刺や動詞、タイトル)にリンクをつくっていきましょう。
100件も記事かけるかよ!という声が聴こえてきそうですが、一言のメモとかも含みます。そういうものを含めるとあっというまです。自分用のメモであって他人に見せる記事ではない、ぐらいの気持ちでやっていきましょう。
非公開プロジェクトを1つつくってそこに全部書く
使い始めのおすすめは、非公開プロジェクトを一つ作り、一人だけで何でもかんでもメモをそこにとることです。プロジェクトを分割すると、どこに掛けば良いのか毎回考えることになり、結局書かなくなります。
ですので、プロジェクトを分割するのは、参加者が増えたときに権限管理をするときに検討しましょう。例えば仲間うちでサークルの文章をつくりたいときにサークルのページをつくってみんなを参加者にするとか。
利用事例
バーチャルYouTuberの情報をまとめています
情報の関係性をまとめるのが得意なWikiなので、バーチャルYouTuberの活動を記録するWikiを作成・更新をしています。(絶賛編集協力者募集中ですので、気に入ったらご参加ください) scrapbox.io
自分がにじさんじをよくみているので、にじさんじ(特に月ノ美兎、樋口楓)の情報が多いです。協力していただいている方のおかげで他の情報も日々追加されています。
例えば以下の記事では、樋口楓さんの1stライブでどのような曲が歌われたのか、どういうコンテキストがあったのかが比較的わかりやすく理解できると思います scrapbox.io
事例をまとめるプロジェクト
https://scrapbox.io/InterestingProjects/
はてなブログの代わりにならない点:バズらせてPVを稼ぐ、みたいなのには全く向いてないし思想のレベルから違う
Scrapboxの開発者はSEO特価の品質の低い記事を量産してPVを稼ぐというインターネットの負の側面を一部解消したいようです。
このため、SNSで(品質が高くなくても)シェアされるようなノウハウが通用しにくいしくみになっています
具体的には次のような点です。
書いたばっかりのときにはGoogle検索にのらない
SEOは頑張っていますが、リンクがなければGoogleの検索にも乗らないようになっています
Google Analitycsが利用できない
承認欲求を満たす機能は廃するというポリシーがあるので、Google Analyticsも利用できません。 このあたりの詳しいことは開発者の方の記事を参照ください scrapbox.io
さあ、つかってみよう
Googleのアカウントがあれば無料で使えます。(個人的な利用なら非公開プロジェクトも無料)
Scrapbox - Realtime Knowledge Base - Capture ideas in context
Scrapboxで私の見ている世界のすべてを表現する
結論:Scrapboxに知っていることをどんどん書こう。問題解決のための議論をするために。
Scrapboxでは、単語に対して自分の理解を記述することができる
同じ単語に対する記事でも、私の書く記事と、あなたの書く記事はきっと違う。
コミュニケーションをはばむ、コンテキストという怪物
一つの物事の見方の違いは、経験、知識、情報の非対称性、分野の違い(例えば、🍁はふつう楓を表すが、樋口楓のファンにとっては樋口楓を表すだろう)によって生まれる。これらのことを「コンテキスト」という。
どのような発言にもコンテキストがある。それは普通説明されない。なぜかといえば1から説明するのは大変すぎるから。でも、1から説明されないと、本当はなにもわからない。 Scrapboxは、説明したことをベースにして次の説明を書くのがとても簡単だ。 説明した単語を使って次の文章を書く。もし単語の意味が自分の用法と違っていたならば、相手の考えを理解をするときだ。相手の書いた単語記事を読もう。どのような認識に基づいているのかわかる。これが理想だ。
Scrapboxを使った解決
Scrapboxをつかうと、その人のScrapboxを見れば、その人の"世界の見方"がわかるので、理想的には、「あなたの言っているこれはどういう意味ですか?」という質問をしなくて済む。 実際のところ、このような質問を投げかけなければならない単語が会話中に3つもでてくれば、それは実際にはコミュニケーションができていない。あとあとボタンの掛け違いによって「言った言わない論争」、ないし認識の差異による悲劇が起きるでしょう。現実にはそういうことが結構ありますよね? このような悲劇が起こるからこそコミュニケーションなどが盛んに重要視されているのだと思っています。
Scrapboxはそこを強力にサポートしてくれます。
方法:自分の理解をScrapboxに書き続ける
理想的には(読み書きを頑張れば)前提知識が共有できることがシステマチックに保証できます。少なくとも他の文章共有の手法よりはこの点は圧倒的に優れていると1年半程度使って感じます。 標語的に言うならば、「知っていることを書こう。書いていないことは知らないことだ。」
リンクを共有して議論を深めよう。私はこういう理解。あなたはどういう理解?その差はどこから来ると思う?Linkをたどればわかるかもしれない。 論点に対して突っ込もう。複数の論点をまぜこぜにすると回答は出ない。どの行の話なのかをはっきりさせよう
Scrapboxならそれができます。下の反論の項目はそれを活用した例です。 自分の理解を深めるためにも役に立つ。Scrapboxはよく考えるためのシステムだから。
さあ、今すぐ始めよう。
余談:この記事はScrapboxを利用して書きました。こちらのほうが付加情報が多いです。
肩掛けスピーカーSRS-W1を買って2ヶ月利用した感想
引用元:SRS-WS1 | アクティブスピーカー | ソニー
SONYのスピーカー、SRS-W1を買って少し使ったのでレビューします。結論としては良い買い物でした。
買ったきっかけ
片付けにハマっており、スピーカを処分できると思って購入しました。実際首掛けスピーカーなので設置場所をあまりとりませんでした。
友達が来たときなど部屋に音楽やPCからの音を流せなかったりしますが、Appleのスマートスピーカー、Homepodsを買う予定なのでそれで十分対応できると判断しました*1。
SRS-WS1の特徴
見ての通り、首にかけてつかうスピーカーです。また大きな特徴として低音を再生するときに振動する機能があります。
店頭展示のファーストインプレッション
購入前に店頭で実際に確認したのですが、展示で損をするタイプの製品だと感じました。理由は
- 家電量販店の売り場は雑音が多すぎる
- 家電量販店のヘッドフォンコーナーはノイズが多すぎるので、ノイズキャンセリングヘッドホン以外の視聴には不利です。特に本製品は耳を塞がないのでだいぶ不利です。
- 適当な映像を見ても振動機能が面白くない
- 企業ロゴや動物が走ったりする映像が流れていましたが、「おお、揺れる。でも揺れるのがいいのかわからないし、音はそんなに良くないな」という感想になりました。デモ映像はもう少し振動が有効な映像にするとよいのではと思いました。
- ちなみに、一緒に見に行った友人は「よくない」と批判的なコメントでした。
自分の生活スタイルでは真剣に音楽聞くわけじゃないし(ながら聞きが多い)、映像やゲームでは十分と納得して買いました。
2ヶ月使って気づいた良し悪し
良かったこと:振動がハマると臨場感がある
振動がいい感じ
買う前は揺れぎて鬱陶しいかもと不安に思っていましたが、そんなことはありませんでした。3段階に設定でき(なぜか切ることはできない)、最低レベルにするとほぼ揺れを感じません。僕は常に中ぐらいのレベルで利用しています。
振動は作品によって違うわけですが、 ガールズアンドパンツァーの劇場版を振動強で見ると、臨場感がましてめちゃくちゃ良い です。最高だぜ!
最初の打ち合いなんかも臨場感があります。これは振動がとてもよく合う作品だと思います。ガルパンおじさんはSRS-W1を使ってみてほしい!
なお、音楽を聞くときの鎖骨への振動は研究があるようで、電通大の梶本研究室(触覚研究で有名)の論文が出てきました。鎖骨は振動を伝えるのに効果的なハニースポットなんですね。
参考: 鎖骨への触覚提示による体表伝搬振動とその音楽体験への影響
その他
- 側圧や頭の上を抑えられて頭痛がすることがない
- 物理スピーカを抹殺できた
- 大体部屋には一人しかいない!
- 大音量でも部屋に(大きくは)響かない
- 当然音は漏れます。ダダ漏れです。部屋中が揺れるような爆音をださなくても耳元再生なので十分聞こえるという意味です。
- 電池が持つ
- 休日結構PCの前にいますがいまのところ切れたことがありません。MDR-1ABTのときも思いましたが最近の無線イヤホンは電池もちがよくて助かります。
悪かったこと:重さ
若干肩の重量を感じる のが一番の欠点です。何も感じないとまではいきません。その他、
- ファブリック地が首の油で汚れそう(まだ汚れていない)
- 首を回すストレッチが若干やりづらい
などの不満があります。
買うときの注意
付属品は充実しているので無駄にケーブルを買わない
光デジタルケーブルや3.5mmオーディオケーブルはもともとついているので、急いで別途購入する必要がないです。
どのような出力があるかは確認する
光デジタル出力とステレオミニでの出力に対応しています。詳しくは公式サイトを見て下さい。
SRS-WS1 | アクティブスピーカー | ソニー
ソニー SONY ウェラブルネックスピーカー テレビ/映画/ゲーム用スピーカー 音連動バイブレーション機能付き 2017年モデル SRS-WS1
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2017/10/14
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