スーパーカブ110(JA10)にUSB電源をつけてみた
カブ(JA10)のナビとしてスマホ用のGoogle mapを使いたかったのですが,電池の減りが凄まじいので,USB電源をつけてみました.取り付け方を解説します.
具体的な方法は以下のサイトを参照させていただきました.
へなちょこ日記 スーパーカブ編 (JA-07/C90DX): スーパーカブ110 iPhone用の電源 USB電源確保
この方は09年型(JA07)のようですが,元記事のコメントにあるようにカプラの種類などは変わっていませんでした.基本的にこの手順で行えばできます.
取り付け箇所
上の写真を見て下さい.本来はスーパーの袋を下げるパーツが取り付けられているのですが,これを取り外すことで電源の固定箇所を確保しました.
最終的に配線はバイク中央のカバーの穴からカウル内部へ入れることができるため,見た目はすっきりします.
必要な部材と道具
部材
- 4P090型防水カプラ オス端子側(型番:M090WP-HM/MT/4P090WPK-HM-M)
- KITACO:USB電源 ステー付(2ポートある)
- KITACO:ショートバーブラケット(内径8[mm])
- ギボシ端子
- ヒューズホルダー
- タイラップ
- 配線をまとめるためにつかいます.
- 管ヒューズ(2A)
- ゴムシート
- 50[mm]×50[mm]もあれば十分です.
調査結果:カプラにおける各配線の出力電圧
12[V]対応であるUSB電源をカプラのどの配線に接続すればよいのかわからなかったので,各配線の出力電圧をテスターで調べました.結果を以下の表に示します*1.
黄色か黒か若干迷うところですが,バッテリーのヘタレなどを考慮して黒にすることにしました(また,黒色配線がホンダのプラス側のようなので[要出典]).そもそも黄色はON時に12[V]に達していないので不安です.
バッテリー出力電圧
線の配色 | キーOFF時[V] | キーON時[V] | エンジンON時[V] |
---|---|---|---|
緑/黒 | 0 | 0 | 0 |
黄 | 0 | 10.5 | 11.9 |
黒 | 0 | 11.7 | 13.1 |
青 | 0 | 5 | 5 |
取り付け方法
ショートバーブラケットを車体に設置する
コンビニ袋をさげるためのパーツをドライバーで外します.ちょうど,8[mm]径に変換するカラーがついているため,これを再利用してショートバーブラケットを固定します.
車体がプラスチックで滑りやすいため,車体との接地面にゴムシートをかませました(これでも滑るけど).
バイクを開けて,以下の項目を確認する
- 配線の長さをどの程度で切るのか
- カプラのどの穴に何色の配線が通っているのか
- 今回は出力電圧の調査結果からプラス側を黒,マイナス側を緑/黒に接続しました
配線を作成する
この図のような感じで配線を作成します.図を過信しないでください.穴の位置を間違えると悲惨です.
実際にはUSB電源とギボシ端子で接続します.こうすることで,メンテの際にギボシ端子を取り外すことで,カバーの取り外しが楽に行えます(今回は冒頭の図の右部に写り込んでいるカバーの穴から配線車体内部に入れ込む構成).
配線の接続に関する注意点
管ヒューズは必ずプラス側のバッテリー付近につけるようにして下さい.
理由:JA10は車体がグラウンド(マイナス側)になっているため,マイナス側の配線が車体に触れてもただちには問題ありませんが,プラス側の端子が車体に触れた瞬間,過大な電流が流れてしまいます.これを防ぐためにヒューズをプラス側にとりつけます.
かしめ方
以下の動画を参照.けっこうきっちりとめないと抜けてしまうため注意して下さい.
防水カプラのかしめはサイズが合わないのか,難しいですが根性でとめます.先に指で曲げておくとやりやすいです.
ググると,かしめた後にはんだで固めている方もいらっしゃるようですが,折れやすくなりそうなのでわたしは控えておきました(バイクは振動するので).
ギボシ端子のかしめ方 【エーモン】 - YouTube
配線を接続する
カブの股間あたりのカバーを外すと,赤色の防水カバー付きカプラがあるのでカバーを外します.
このときペンチで挟んでひっこぬくとすんなり外すことができました.
ここに,接続したオスのカプラをぶちこみます.差し込む前に,配線同士の接続が適切になっているか確認してください.5[V]とグラウンドに接続してしまったりすると充電できません(多分).
配線をまとめる
適当にタイラップでまとめ,既存の配線などに固定します.(車体に固定する場合,車体側面のカウルを外す必要があります.)
これをUSB電源と接続したら完成です.お疲れ様でした.
*1:青色配線のみ有効桁数がそろってないのは,だいたい5[V]出ていた瞬間もういいやとなったからです.