ヤクとアヒル

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Bluetoothイヤホンでもノイズレスで耳かき音声を楽しみたい

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Bluetoothイヤホンはホワイトノイズが乗るので、DLsiteなどで扱われている音声作品(耳かき音声などのアレです)が快適に視聴できないことに悩んでいましたが、SonyのMUC-M2BT1を使うとホワイトノイズが乗らないことを実感したのでご紹介します。

対象読者

  • iPhone7以降を使っている人で、DLsiteなどで売っている音声作品を聞いている人
  • ノイズのしないBluetoothイヤホンを探している人

iPhoneは7からBluetoothイヤホン推奨になった

f:id:motoso:20170709171826p:plain iPhone 7 - 仕様 - Apple(日本)より引用

iPhone7で有線のイヤホンを使うのは面倒

iPhoneは7の世代からイヤホンジャックが廃止されました。 といってもiPhone7を買うと有線のイヤホンが即座に使えなくなるわけではないです。iPhone7を買うとライトニングからイヤホンジャックの変換器が付いて来るので、イヤホン側に常時変換器をつけておけばいいでしょう。しかし差し換えるのが面倒なので、私は持ち歩いていません。

Appleは無線イヤホンを推進している

自社製品とのスムースなペアリングや消費電力の低減など目的にW1チップを開発し、それを搭載したAirPodsBeatsXを出していることからも明らかでしょう。

Bluetoothイヤホンの良い点

Bluetoothイヤホンは線が絡まないので特に外出時に便利

Bluetoothイヤホンは無線なので、iPhoneをポケットに入れておいても服に線が絡まったりしないという点で取り回しが楽です。上記のAppleの姿勢に加えて、取り回しの楽さを含めて、Bluetoothイヤホンは実用レベルになっていると感じています。

Bluetoothイヤホンの音質やバッテリーの持ちを私は許容できる

Bluetoothイヤホンというと真っ先に気になるのは音質やバッテリーの持ちではないでしょうか?

以前からBoseQuietControl 30というBluetoothイヤホンを使っています。通勤時などに利用していますが私の利用法では週に2回も充電すれば十分なので、あまり不便に思ったことはありません(もちろん商品ごとの事情はありますが、お金を出せばそういう品質のものが市販されているという例)。

音質と一口に言っても、まずBluetoothの規格によって、さらにイヤホンの出来によってかわります。iPhone7はSBCとAACというコーデックに対応しており、わたしの視聴環境ではたいていAACで聞くことになります*1
この前提において、音質についても問題ないなと思います。もともと過度に気にするタイプではありません。また、イヤホンを利用するのは主に外出時であって、車や電車内での雑音環境下では低音のノイズにマスクされてしまうので、そもそも音質を気にするリスニング環境ではないという認識なので気にしていません。 特に自分は外出時は音楽ではなくPodcastのような音声を聞くことが多いというのもあります(音声はサンプリング周波数が16kHz程度でも十分)。

問題:Bluetoothイヤホンはホワイトノイズが乗る

自室で音声作品をリスニングするときに気になるホワイトノイズ

Bluetoothイヤホンは1万円程度のものからQC30のような3万円台のものまで試していますが、私が使ったものは全て薄くホワイトノイズがのっていました。これは外出中のリスニングや、背景音が主張する音楽を聞いたりする分には全く問題ないのですが、静かな環境で音声作品を聞く際にはとても気になります。
ここで音声作品とは 桃色CODE | DLsite Homeさんなどが作成されているような耳かき音声のような、音声によって視聴者に癒やしを与える作品群を指します。
最近の音声作品はバイノーラル録音もよく見かけるようになっており目をつぶったときに現実感がでるように工夫されています。特に、このサークルさんの作品は環境音のSEが凝っていて、足音や物音、エンジン音や衣擦れ、虫の声などの主張しないSEをふんだん使うことで現実感を演出しています。このような作品の視聴においては、ホワイトノイズがのってしまうと現実感が薄れてしまいます。

コラム:耳かき音声作品はいいぞ。無料で体験してみよう。

https://gyazo.com/343cbe0f813000e533d5450cc24a789c なごみの耳かきVR公式サイトより引用

耳かき音声作品は、視聴環境を整えれば予想以上に現実感を感じます。最近は凝った録音をしているのもあってウォッチが楽しいです。
もしまだ体験したことがない人がいれば、DLsiteが無料でiOSAndroid向けに癒し系耳かき仮想体験ゲーム「なごみの耳かきVR」をリリースしているので是非体験してみてください。
(これは音声+映像ですが、たいていの場合は音声のみの作品が様々なサークルによって作られています)

豆知識:QC30のノイズキャンセリングはOFFにできない

QC30は電車や飛行機等の重低音環境下でのノイズを防ぐのには役に立つノイズキャンセリングの圧迫感があり、しかもノイズキャンセリングは完全にOFFにはできない(レベルを下げるとノイズキャンセリングしつつ環境音が聞こえるように設計されている)ため、静かな自室で、楽曲のように楽器が主張することのない音声作品を聞くには適していないと感じます。

解決策:MUC-M2BT1を使う

SONYMUC-M2BT1 を使ったところ、ホワイトノイズが乗らないことを実感しました。

この商品はSonyの別イヤホンをBluetooth化することを目的に使うことを(少なくとも公式サイトでは)想定されて作られたオーディオレシーバーです。イヤホンは付いていません。
実際にはMMCXという規格の端子を使っているイヤホンをつけて利用することができます。私は、SHURE SE315を組み合わせて使いました。
(ただし、イヤホン自体のガワが干渉して刺さらなかったりする可能性があるため下調べ推奨)

ホワイトノイズがないということは価格.comのレビューにあったので買ったのですが、たしかにわたしの耳ではホワイトノイズは聞き取れなかったです。
なお、バッテリーの持ちは公称最大7.5時間で、実際に使ってみたところ、寝落ちで再生が切れるまで聞くというような再生環境で、最低二晩は保ちました。

対応コーデックはAACに対応しているので、iPhone接続時にはAACで視聴することになると思います。 詳しくはヘルプを参照してください

結論

桃色CODEはいいぞ。

*1:例えばQC30はAACに対応しています:QC30: AAC-Support?

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