「あの人の研究論文集」が面白い!
技術の無駄遣いや新たなコンテンツに興味がある人に,「あの人の研究論文集」のことを知ってほしい!
「あの人」って誰?
技術はわかったから,その技術をどこに向けるかの大義名分を考えた方がいい.
僕はフォローした後,数ヶ月「あの人」が誰だか知らなかったのですが,ある月のロボット学会誌をぱらぱらとめくっていると,なんと「あの人」が寄稿していて,「うわ,この人「あの人」じゃん!」とビックリした覚えがあります.
「あの人の研究論文集」って何?
「あの人の研究論文集」は,情報科学系の大学生(たまに所属が中学生の子も!w)や若手研究者が,技術を無駄に使ってなんだかおもろいシステムを実装し論文にまとめたものを集めた論文集です.一本の論文は2〜4ページ程度です.
Call for papersが公式サイト(こちら)で出ていたりするので貴方もチャレンジ!ただし,現状は圧倒的に東大周りの人が多いようです.
最後にくそつまらん真面目なこと
紹介したようにとてもおもしろい論文集なのですが,面白いだけじゃないと僕は思っているので一言.
少し真面目なことを言うと,僕は工学の研究というのはコンテンツが重要だと思っています*1妄想のままにせずとりあえず実装.作って考える.これが大事なんだと思う.
大きなことを言えば,楽しさとか面白さとか,そういうものを共有していかないと,研究の分野として廃れていくと思います.特に情報科学系の研究は「若者にウケない」などと学会などでも議論になっているのを聞いたことがあるぐらいです.もちろん「面白いね」だけで終わってしまう「お客さん」ばかりを集客してもしかたがないのですが,「未来を感じる!これは研究したい!」と思えないテーマには誰も挑戦しません(これにも「テーマは自分で見つけるもんだろ」という反論もあるかと思いますが).
逆に言えば,楽しけりゃ皆寄ってくるし,そしたらもっと楽しいことが生まれて,世の中はもっとよくなるはずなんです!
*1:もちろん,コンテンツだけじゃダメだけど,真面目に実用を考えていいのに,前書きでは実用的なふうなことがでてくるとちょっとガッカリします