ヤクとアヒル

日常の問題を解決したときにつけるログ

スタンディングデスクの代わりにディスプレイアームを使ってみた

ディスプレイアームをつかうと,立っても座ってもPCで作業できます.ディスプレイアームとはどういうものなのか,写真入りで説明します.

問題:デスクワーク中に、立ち作業「も」したい

座りっぱなしは体にわるいらしい

ヘルシープログラマ読んでる.握力の強さ日本一のエンジニア新沼さんによる書評読んで買った.

ヘルシープログラマ書評 | 株式会社アフィリティー

この本は,査読付き論文誌に掲載された論文をもとに,運動の足りていない(つまり,普通の)デスクワーカーがどのように健康を維持するかの方策をまとめている.

詳しい内容はここでは触れないが.この本によれば,デスクワークの際には,20分ごとに立ったり座ったりして姿勢を変えないと,循環器系の疾患のリスクが上がるらしい.ポイントは,いくらいい椅子を買ったところで姿勢を頻繁にかえないとダメというところ.アーロンチェアコンテッサのような高級チェアを買ったとしても,このリスクは管理できない.つまり,いい椅子は座っているときの体へのダメージを軽減するかもしれないが,座り続けることによる健康への悪影響は確実にあるということだ. デスクワークをしながら立ったり座ったりするためには,机面の高さをボタンひとつで昇降させることのできる机(スタンディングデスク)が必要に思える.

スタンディングデスクは高価

机を部屋に何個も置くスペースはないので,単にスタンディングできる机を買えばいいというわけにはいかない.個人的には長辺 1800 mm 以上の長机が望ましい.お絵かきをするためのタブレットとキーボードが置けるような奥行きも欲しい.
そのような条件を勘案すると,スタンディングデスクのうち比較的リーズナブルな(気がする)オカムラSwift でも15万円ぐらいするので気軽に手が出せない.

やってみた:ディスプレイアームを使ってノートPCを立ちながら使えるようにした

ディスプレイアームはディスプレイを空間的に自由に動かすためのアーム

ディスプレイアームはPCのディスプレイを吊るためのもので,たいていVESA規格(ディスプレイをアームに取り付ける際の寸法の国際規格)に対応したディスプレイがとりつけられるようになっている.

ディスプレイアームをつかうとノートパソコンの高さを調節できる

VESA規格を満たしたものであればアームにくっつけられるということは,規格で定められた寸法にネジ穴が空いていれば,なんでも取り付けられるということになる. 実際にそういう製品があり,今回僕が買ったエルゴトロンのアームには,ディスプレイの代わりに取り付けることができるノートパソコンを置く台が販売されている.これを使うことで,ノートパソコンを使う限りその高さを自由に調整することができる.

実際に取り付けてみた

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高さ 70 cm の机面に設置したところ,身長 175 cm 程度でもノートPCの高さは十分確保できた.

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キーボードも置けるので,ディスプレイもアームをつけていればデスクトップPCでも立ち作業が一応できる.

使用感:意外に揺れないが,揺れはする

両手をキーボードに置きながら打鍵するような作業をする分には多少揺れるが作業には問題ない.ただし,PC自体を押し込んで離すような動作をするとかなり揺れる.荷重がかかっていることが揺らさないための必要条件になる.

iPad Proのようなタブレットをおいてイラストを描く場合でも,通常の使用では気になるほど揺れることはなかった.ただ,繰り返しになるが,揺れはする.
Twitterには液晶タブレット自体を乗っけて作業している方もいた.すごい.ちなみに,この方の利用しているアームは今回紹介したものと同じものだ.

買ったもの

買ったのはエルゴトロンのアーム.もっと安いのあるけど,以下の理由でよかった.

  • 剛性に定評がある
  • 以前から使っていて問題なかったし見た目も悪くないので信頼性があった

エルゴトロン LX Desk Mount LCD Arm 45-241-026

エルゴトロン LX Desk Mount LCD Arm 45-241-026

エルゴトロン ノートブックトレイ 50-193-200

エルゴトロン ノートブックトレイ 50-193-200

余談:ディスプレイアームは普通に使っても便利

アームを使うと容易にディスプレイを動かせるため,机の周りの空間のレイアウトがより自由になって気持ちいい.例えばディスプレイアームの後ろにものをおけるようになって便利. ディスプレイサイズによってはアームが重量に負けることがあるので,以下の記事は目を通しておいたほうがいいと思います.

ディスプレイアーム購入前に知っておきたい耐荷重計算の注意点

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